SSDドライブスペースの特定の部分は、さまざまな内部メモリ管理機能を実行するために予約されています。オーバープロビジョニングされたスペースは、ユーザーが使用およびアクセスすることはできず、ホストオペレーティングシステムからは見えません。

SSDメーカーは通常、ガベージコレクションやウェアレベリングなどのバックグラウンドアクティビティのオーバープロビジョニングとして、物理ストレージスペースの7%を予約します。例として、256GBのRAW容量のSSDを取り上げます。本質的に、組み込みオーバープロビジョニング用に7%のRAW容量を予約し、240GBの実ユーザー容量を利用可能にします。オーバープロビジョニングの割合を高くすると（28%など）、性能とSSD製品の寿命をさらに向上させることができます。

ガベージコレクションがトリガーされると、分散データの規模に応じて、SSDの書き込み性能に影響します。NANDフラッシュでのデータの分散が少なく、オーバープロビジョニングの割合が高いほど、ガベージコレクションの作業サイクルが短縮されるため、性能に影響が及ぶ可能性が低くなります。つまり、ライトアンプリフィケーションが減少するため、SSDの寿命が長くなります。次のグラフは、さまざまなオーバープロビジョニングレベルでの耐久性向上の結果を示しています。